日本の海外旅行保険は出国後に加入できない
結論からお伝えすると、日本国内の保険会社が扱う海外旅行保険は、日本を出国した後や現地に到着してからは加入できません。日本の保険会社の海外旅行保険は、日本在住の方が「旅行の目的で日本(自宅)を出発してから帰着するまで」を補償することを前提としており、すでに出国している状態ではこの条件を満たせないためです。
ただし、クレジットカード付帯の保険を確認したり、現地で加入できる海外の保険会社を利用したりする方法はあります。それぞれの選択肢について、以下で詳しく見ていきましょう。
出国前(出発前)なら日本の海外旅行保険に加入できる
まだ住居を出発する前、または日本を出国するための航空機に搭乗する前であれば、日本国内の保険会社が提供する海外旅行保険に加入することが可能です。加入方法は主に以下の3つです。
- インターネット申し込み:スマートフォンやパソコンから手軽に手続き可能
- 空港内の海外旅行保険カウンターでの申し込み:担当者と対面で話しながら手続き可能
- 空港内の自動販売機での申し込み:画面の指示に従って操作するだけで手続きが完了
ただし、当日の申し込みとなる場合、一部の補償が選択できない可能性もある点に注意が必要です。また、「旅行目的で住居を出発する前まで」「日本を出国するための航空機などに搭乗する前まで」など、申し込み期限は保険会社ごとに異なるルールが設けられています。
加入を検討する際は、事前に各保険会社の申し込み期限を確認しておくことが大切です。
海外旅行保険への加入が求められるケースの例
日本では、医療機関における外国人患者の医療費未収が社会的な問題となっています。保険未加入や医療制度への理解不足、高額な医療費の全額自己負担などがその主な原因として挙げられます。
こうした問題は日本に限らず諸外国でも同様に発生しており、その対策として、入国時やビザ申請時に海外旅行保険への加入を条件として義務化するケースが世界的に増えてきました。
具体的に加入が求められる主なケースは、以下の通りです。
- 入国条件として、海外旅行保険の加入証明の提示が義務付けられている場合
- 留学・ワーキングホリデー・長期滞在ビザなどの申請条件として、保険加入が定められている場合
- シェンゲン・ビザを取得する場合(滞在期間全体をカバーし、補償額3万ユーロ以上などの要件あり)
各種条件は渡航先の国やビザの種類によって異なります。最新の状況やビザ要件については、渡航前に外務省や渡航先の各国大使館・領事館で必ず確認するようにしましょう。
保険加入が要件となっている場合、ビザの申請時や入国審査時に保険加入の証明書(英語などで発行される付保証明書)の提示を求められることがあります。この証明書を提示できなければ、ビザが発給されない、あるいは入国を拒否されるリスクがあります。
契約完了後に発行される付保証明書は、必ず準備・携帯しておくことが重要です。
また、渡航先の国で保険加入が義務化されていない場合でも、現地でのケガや病気、盗難など、旅行中に想定外のトラブルが起きた際の備えとして、海外旅行保険への加入をおすすめします。
海外旅行保険未加入で現地に到着してしまった場合の対処法

すでに日本を出国してしまった場合、国内の保険会社への加入はできません。しかし、代替手段がいくつか存在します。まずはクレジットカード付帯の保険を確認し、条件を満たせない場合は現地で加入できる海外の保険会社が提供する保険に加入しましょう。
クレジットカード付帯の保険を確認する
海外旅行に持参したクレジットカードに、海外旅行保険が付帯されているかを確認してみましょう。付帯保険には大きく2種類あります。
「自動付帯」はカードを所有しているだけで補償を受けられるタイプです。一方、「利用付帯」は旅行代金や交通費などを対象カードで支払うことが条件となるため、あらかじめ条件を満たしているかどうかを確認しておく必要があります。
ただし、一般ランクのクレジットカードに付帯している保険は、治療費用の上限額が100万〜200万円ほどのものが多く、渡航先や症状によっては補償が不足してしまう可能性があります。海外では医療費が高額になるケースも珍しくないため、カード付帯の保険内容だけでは十分な補償を受けられない場合も少なくありません。
また、渡航先によっては加入する海外旅行保険に補償額の条件などを定めているケースがあります。
利用付帯の条件や渡航先の国が求める補償額の基準などを確認したうえで、補償が不足している場合は別途保険に加入しましょう。
現地でも加入できる海外の保険会社を利用する
クレジットカード付帯の保険も利用できない場合、渡航後・現地からでも加入できる海外の保険会社を活用する方法があります。例えば、SafetyWingやWorld Nomadsといったサービスは、長期滞在者やノマドワーカー向けに設計されており、出国後の加入や待機期間なしでの契約に対応しているのが特徴です。
ただし、申し込みや約款は英語表記が基本となるため、補償内容や免責事項をしっかりと確認したうえで契約することが重要です。また、こうした海外の保険会社は、日本国内の保険会社とは補償範囲やサポート体制が異なります。
日本語対応の有無なども含め、契約前に必ず内容を精査するようにしましょう。
海外旅行保険は渡航先や旅行目的に合わせて補償内容を選ぶ
海外旅行保険は、渡航先や旅行目的によって必要な補償内容や保険期間が異なるため、自分の状況に合った内容を選ぶことが重要です。例えば、観光目的の場合は最長6ヶ月まで、留学・ワーキングホリデー・出張の場合は最長1年までなど、旅行目的によって設定できる保険期間が異なる保険会社もあります。
渡航前に自分の旅行スタイルや滞在期間をあらかじめ把握しておくと、適切なプランを選びやすくなるでしょう。
補償内容を選ぶ際は、治療・救援費用、携行品損害、個人賠償責任といった補償項目ごとの上限額が、渡航先の医療費水準や滞在内容に見合っているかどうかを確認することも大切です。特に医療費が高額になりやすい国や地域では、補償上限が低いと実際の費用を保険でカバーしきれないリスクがあります。
また、保険加入が義務化されている国では、求められる最低補償額(3万ユーロ相当額以上など)を満たしているかどうかも併せて確認する必要があります。現地で加入する場合や海外の保険会社を利用する場合は、日本語サポートの有無や支払い方法(対応通貨・手数料)、免責金額についても契約前に確認しておくと安心です。
補償内容の見落としを防ぐためにも、複数の条件をひとつずつ丁寧に照らし合わせながら選ぶことをおすすめします。
海外でのトラブルに備えるならAIG損保の海外旅行保険
海外旅行中のトラブルに備えるうえで、AIG損保の海外旅行保険は心強い選択肢となるでしょう。インターネットから出発当日まで申し込みができるため、空港にいる段階でも手続きを完了させることが可能です。
AIG損保の海外旅行保険の特長は以下の通りです。
- ケガ・病気補償が充実:治療・救援費用※1を無制限※2に補償する「無制限プラン」で安心サポート
- 様々なトラブルを幅広く補償:携行品の盗難や破損、航空機遅延やロストバゲージなどのトラブルもカバー
- アシスタンス・サービス:24時間365日、日本語対応のコールセンターがトラブル時にサポート
- Webによる遠隔健康医療相談サービス:ご自身やご家族の健康に対する不安・悩みを、保険期間中はいつでも、医師にオンラインで無料相談できる※3※4
- キャッシュレス・メディカルサービス※5:キャッシュレスサービス対応病院では、費用を一時的に負担せずに治療を受けられる
- 24時間対応のインターネット申し込み:簡単な手続きでお申し込みでき、インターネットで契約した方には海外用eSIMの割引などがある
万一の際に充実したサポートを受けたい場合は、ぜひご検討ください。
※1救援費用とは家族が日本から駆け付ける費用等をいいます。
※2無制限とは治療・救援費用補償特約の保険金額(支払限度額)を無制限とすることであり、治療・救援費用を終身補償するものではありません。
※3本サービスは、医学・医療情報の提供を目的としており、診療行為またはこれに準ずる行為を目的として利用することはできません。また、医師からの回答は治療行為ではありません。
※4引受けをお断りしている国や地域(申込書の告知事項欄に記載されています)ではご利用いただけません。
※5一部の治療(補償対象とされない既往症や歯科疾病など)は対象外です。
海外旅行保険の現地加入に関するよくある質問
海外旅行保険の現地加入について、よくある質問とその回答を紹介します。
クレジットカード付帯保険だけでも十分?
結論として、クレジットカードに付帯している保険だけでは、十分な補償を受けられない可能性があります。一般ランクのカードほど保険金の上限額が低い傾向にあるため、リスクに備えるのであれば、海外旅行保険とあわせて検討するのがおすすめです。
特に海外では医療費が高額になりやすい傾向があり、渡航先の国によっては補償額の条件を満たせない可能性もあります。付帯条件や渡航先の国の条件などを確認したうえで検討しましょう。
なお、クレジットカード付帯の保険と一般の海外旅行保険が重複している場合、「死亡・後遺障害保険金」は保険金額を合算して両方から受け取ることが可能です。ただし、クレジットカード付帯の保険が2つ以上ある場合は、最も高い補償金額の方のみが支払われます。
また、「治療費用や携行品損害などの補償」は合計の保険金額を限度として、その金額の範囲内で実際の損害額が支払われます(重複して支払いを受け取ることはできません)。
保険金のお支払いの詳細については、各保険会社へご確認ください。
現地加入と日本で加入する海外旅行保険の違いは何?
日本国内の海外旅行保険は、出国前に申し込むことで、自宅を出発した時点から補償が始まる契約が多いのが特徴です。自宅から空港へ向かう途中にトラブルが発生した場合でも、補償の対象となる点は大きな安心材料といえるでしょう。
一方、SafetyWingやWorld Nomadsといった海外の保険会社では、渡航後でも加入できる商品を提供しています。すでに出国してしまった後でも保険に入れる柔軟性は魅力ですが、補償開始時期や待機期間の有無、免責事項は商品によって異なります。
加入前に必ず詳細を確認することが重要です。
また、サポート体制にも違いがあります。日本国内の保険会社は365日、日本語で相談できる体制を整えていることが多く、海外でのトラブル時にも言葉の壁を感じずに対応できます。
一方、海外の保険会社は英語対応が基本となる場合があるため、語学力に不安がある方にとっては負担になることも少なくありません。補償内容の上限額や免責事項も保険会社によって大きく異なるため、契約前に条件を十分に比較・確認するようにしましょう。
留学やワーキングホリデーでも海外旅行保険は必要?
留学やワーキングホリデーで長期滞在する場合も、海外旅行保険への加入が強く推奨されます。長期滞在では医療費のリスクにさらされる期間が長くなるため、十分な補償内容を備えておくことが重要です。
留学やワーキングホリデーを目的とした海外旅行保険は、主要な保険会社でも対応しています。例えば、AIG損保の個人プランでは、旅行目的が「留学」「ワーキングホリデー」であれば、最長1年までの保険期間を設定できます。
長期滞在の日程に合わせて必要な期間をカバーできる点は、安心材料のひとつといえるでしょう。
さらに、留学・ワーキングホリデー用のビザを申請する際には、現地の保険加入や一定の補償内容が条件として求められることもあります。ビザの要件は渡航先によって異なるため、渡航先の大使館・領事館が公表している最新情報も併せて確認しておくと安心です。
保険選びと並行して、ビザの申請要件の確認も早めに進めることをおすすめします。
海外旅行保険は現地加入ではなく出国前の加入が基本
日本国内で販売されている海外旅行保険は、出国後や現地からの加入ができないのが原則です。そのため、保険への加入は必ず出発前に済ませておく必要があります。
もしすでに出国してしまった場合は、クレジットカードに付帯している保険の付帯条件・補償内容を確認するか、現地でも加入できる海外の保険会社を利用するという方法があります。
渡航先によっては海外旅行保険への加入が義務化されている国もあるため、旅行前に必ず確認しておくと安心でしょう。加入の有無だけでなく、渡航先や旅行目的に合わせて補償内容や保険期間が十分かどうかを見直しておくことも大切です。

